棟板金とは?修理・交換のタイミングと工事費用の目安[神戸市でよくある棟板金トラブル10例]
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「最近、屋根のてっぺんが少し浮いて見える」
「強風のあと、屋根からバタバタ音がする」
「雨漏りが起きたけど原因が分からない」
こんなとき、疑われやすい部位のひとつが棟板金(むねばんきん)です。棟板金は屋根の頂点(棟)を覆う金属部材で、雨水の侵入を防ぐ“要”。しかし、経年劣化や台風・強風の影響で浮き・釘(ビス)の緩み・飛散が起きやすく、放置すると雨漏りや屋根下地の傷みに発展します。
本記事では、棟板金の基礎知識から、よくある症状・雨漏りの原因、修理と交換の判断基準、費用相場、火災保険(風災)の考え方、屋根塗装・外壁塗装と同時に行うメリットまで解説します。
①棟板金とは?役割と“どこ”に付いているか

棟板金の役割
- 棟部からの雨水侵入を防ぐ
- 強風時の吹き上げから屋根材を守る
- 棟部分の見た目を整え、耐久性を確保する
棟板金(むねばんきん)は屋根の頂点(棟)にある屋根材の継ぎ目を覆い、風雨が吹き込みやすい最上部からの雨水侵入を抑える重要な部材です。
内部には貫板(下地)があり、棟板金はこの下地にビスなどで確実に固定されることで、強風時のあおりや振動による浮き・めくれを起こしにくくします。
また棟部は段差や隙間が生じやすく、雨水が回り込みやすい場所でもあるため、板金の重なりや納まりによって水の流れを整え、雨水を外へ逃がす“水切り”としても機能します。
換気棟などがある場合は取り合い部の止水にも関わり、固定不良やサビが進むと性能が低下しやすい点も特徴です。
②棟板金トラブルの代表的な症状(セルフチェック)

棟板金の不具合は、雨漏りが起きる前に“前兆”として現れることが多いです。まずは安全な場所から見える範囲で、音・見た目・雨染みなどの変化がないか確認してみましょう。次の項目に当てはまる場合は注意が必要です。
棟板金トラブルの代表的な症状
- 棟板金が浮いている/波打っている
- 釘(またはビス)が浮いている/抜けかけている
- 強風時に屋根からバタバタ・カタカタ音がする
- 棟板金の継ぎ目が開いている、隙間が見える
- 棟板金にサビ・変形・めくれがある
- 台風・強風の後、棟板金がズレた気がする
- 雨漏り(天井のシミ、壁紙の浮き、カビ臭など)が出ている
注意:ご自身で屋根に上がるのは非常に危険です。転落事故のリスクがあるだけでなく、慣れない歩行で屋根材を踏み割ったり、棟板金をさらに浮かせてしまうこともあります。写真は地上や窓から安全に撮影し、点検は専門業者へ依頼しましょう。
③棟板金が原因で雨漏りするのはなぜ?よくある“劣化の流れ”

棟板金トラブルは「突然雨漏り」よりも、緩み→隙間→下地劣化→被害拡大という段階で進むことが多いです。
棟板金のよくある“劣化の流れ”
「釘が少し浮いているだけ」と見えても、棟は屋根の最上部で風をまともに受け、雨も吹き上げで入り込みやすい場所です。わずかな緩みがあると板金が微妙に動いて隙間が広がり、内部の貫板が濡れて腐食することで固定力が一気に落ちます。その結果、次の強風でめくれ・飛散に進み、雨漏りや野地板までの補修が必要になることも。
軽微な段階ならビス固定など比較的シンプルな補修で収まる可能性が高く、出費や工事規模、近隣への落下リスクも抑えやすくなります。
④棟板金のトラブル原因(よくある5つ)
棟板金の不具合は、経年劣化や固定方法、下地の状態、風の影響など、いくつかの要因が重なって起こることが多いです。原因を知っておくと、修理か交換かの判断や再発防止の対策が立てやすくなります。以下に、よくある原因を5つに分けて説明します。
1.経年劣化(熱伸縮・振動)

棟板金は金属のため、日射で熱くなり夜に冷えることで伸び縮み(熱伸縮)を繰り返します。屋根の頂点は直射日光を受けやすく温度差が大きいため、この“動き”が固定部(釘・ビス)に少しずつ負担をかけ、緩みを生みます。
- 固定が緩むことで板金がわずかにガタつく
- ガタつきが増え、風で煽られて浮きが進む
- 隙間に風雨が入り、下地が濡れて劣化が加速する
経年劣化は「見えない緩み」から始まり、「目に見える浮き」へ発展しやすいのが特徴です。定期点検は、雨漏り修理や屋根修理を大掛かりにしないための予防になります。
2.釘施工のまま長年経過(釘抜け)

古い施工では棟板金を釘で固定していることがあります。釘は打ち込み直後は強い反面、年数が経つと保持力が落ちやすく、抜け方向の力に弱い傾向があります。
- 貫板(木下地)の乾燥・収縮で釘の保持力が低下する
- 熱伸縮で板金が動き、釘が少しずつ引っ張られる
- 風で棟板金が持ち上げられ、釘が浮きやすくなる
下地が健全な場合は、釘を撤去して保持力の高いビス固定へ変更する補修で改善するケースもあります。ただし下地が弱っていると、固定強化だけでは再発しやすくなります。
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3.貫板(木下地)の腐食

棟板金の下には固定用の下地材である貫板(ぬきいた)が入っています。棟板金に小さな隙間ができると、風雨の吹き込みや回り込みで水が入り、貫板が濡れ続けて腐食します。
- ビスが空回りして締まらない
- 固定してもすぐ緩む(再発が早い)
- 強風でめくれ、最悪は飛散する
- 野地板・ルーフィングまで傷む可能性がある
この状態は表面だけ直しても根本解決になりにくく、貫板交換を含めた工事が基本です。再発を防ぐため、貫板の材質や固定方法も含めて提案を受けると安心です。
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4.台風・強風・突風

棟は屋根の最上部で風を受けやすく、風が屋根面を流れると棟付近で渦や吹き上げが起き、棟板金が持ち上げられる力を受けます。固定が少しでも弱っていると、強風時に一気に症状が進みます。
- 釘・ビスの緩みがあるとガタつきが増える
- 端部からめくれが始まる
- めくれた部分が風をはらみ、飛散へ進む
強風後は雨漏りが出ていなくても、飛散予防として点検する価値があります。台風前に「予防修理」を行うことで、緊急対応を避けやすくなります。
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5.不適切な補修(コーキング頼み)

隙間をコーキングで“埋めるだけ”の補修は、下地腐食や固定不良など根本原因が残って再発しやすいことがあります。さらに、コーキングが紫外線で劣化して割れ・剥離する、あるいは水の逃げ道がなくなり内部に水が滞留して腐食を進める、といったリスクもあります。
- 固定不良や貫板腐食が残り、再発しやすい
- コーキングの劣化で割れ・剥離しやすい
- 水が溜まり、内部劣化を進めることがある
コーキングは補助的な止水としては有効ですが、基本は構造(納まり)と固定で止水することです。「なぜコーキングが必要なのか」まで説明できる業者だと安心材料になります。
⑤修理で済む?交換が必要?判断基準

棟板金の不具合は、すべてが交換になるわけではなく、状態によっては固定の補修だけで済むこともあります。一方で下地が傷んでいると部分補修では再発しやすいため、判断が重要です。以下に、修理で対応できるケースと交換が必要なケースの目安を整理して説明します。
部分補修(固定強化)で対応できる可能性があるケース
- 棟板金の変形やサビが軽度
- 貫板(下地)が健全で、ビスが効く
- 浮きが軽度で、広範囲のめくれがない
- 強風後の初期症状で早期発見できた
交換(棟板金交換+貫板交換)が基本になるケース
- 貫板が腐食していてビスが効かない
- 棟板金が大きく変形・めくれ・飛散している
- 継ぎ目や重なり部が傷んで雨水が回り込む
- 過去の補修が不適切で再発している
- 雨漏りがすでに発生している
判断の要は「下地(貫板)の状態」です。棟板金そのものが比較的きれいに見えても、内部の貫板が濡れや腐食で弱っていると、ビスを打ち直しても固定が効かず、短期間で再び浮きやガタつきが出ることがあります。特に「釘が抜けた」「棟が少し浮いている」といった症状は、表面の問題に見えて実は下地劣化が進んでいるサインのことも。
見積もりを確認する際は、棟板金だけの補修なのか、貫板交換まで含むのか、使用する貫板の材質(木材・樹脂など)や固定方法がどうなっているかを、工事業者に説明してもらうと安心です。
⑥棟板金の修理・交換工事の流れ(現場ではこう進みます)

棟板金の工事は、ただ板金を付け替えるだけではなく、原因の確認から下地処置、固定・納まりの調整まで工程ごとに意味があります。流れを知っておくと、見積の内訳や工事内容の違いも比較しやすくなります。以下に、現場での一般的な進行手順を説明します。
1)現地調査(屋根点検)
現地調査では「棟板金が浮いているか」だけでなく、再発しない修理のために原因と影響範囲を確認します。棟板金の浮き・めくれ・変形・サビ、固定(釘かビスか、過去補修の有無)、貫板の腐食兆候、雨漏りの有無(室内のシミ位置や天井裏)をチェックし、谷・壁際・天窓など別原因の可能性も含めて総合的に見ます。
2)必要に応じて応急処置
今にも飛びそうな場合は、まず危険を止める応急処置を優先します。例として、浮き部分の仮固定、端部の処置、雨が入っている場合の一時止水、欠けた屋根材の養生などがあります。ただし応急処置は“その場しのぎ”で、下地腐食が原因なら後日きちんと交換工事が必要です。
3)棟板金の撤去(交換の場合)
交換工事では既存の棟板金を取り外し、下地を確認します。撤去後に初めて、貫板の腐食具合、水が回った痕跡、釘穴の広がり、既存の重ね方や端部処理の良し悪しなどが明確になることもあります。ここで状況が想定以上の場合、交換範囲が増えるケースもあるため、事前に説明があると安心です。
4)貫板の補修・交換
棟板金の耐久性を左右する最重要工程です。腐食があれば交換が基本で、状態によっては予防交換も検討します。近年は腐食しにくい樹脂製貫板を採用して、固定力低下のリスクを下げる提案もあります(屋根の状況で適用判断)。貫板を適切に処置できているかが、再発のしにくさに直結します。
5)新しい棟板金の取り付け(ビス固定)
取り付けは「板金を乗せて終わり」ではありません。端部が風でめくれにくい納まり、継ぎ目の重ね量と方向(雨が入りにくい重ね)、ビスの種類・ピッチ、換気棟などとの取り合い処理など、施工品質が耐久性を左右します。棟は風を受ける部位なので、固定・納まりが甘いと台風で一気に悪化することがあります。
6)仕上げ(必要箇所のシーリング・確認)
シーリングは必要箇所に限定して“補助”として使用し、構造で止水・固定できているかを最終確認します。施工後は浮き・ガタつきがないか点検し、雨漏り案件では必要に応じて散水確認や室内側の再チェックを行います。
このように、棟板金の修理・交換工事は、①現地調査で原因と範囲を特定し、②必要なら応急処置で危険や被害拡大を止め、③交換の場合は既存板金を撤去して内部の状態を確認、④貫板(下地)を適切に補修・交換したうえで、⑤新しい棟板金をビスで確実に固定し、⑥必要箇所のみシーリングを行って最終確認する、という流れで進みます。
⑦棟板金工事費用の目安と例

棟板金の工事費用は「棟の長さ(m数)」「貫板(下地)交換の有無」「足場の有無」「屋根形状(棟の本数・取り合い)」で大きく変わります。そのため、ネットで見かける“定額”だけで判断せず、まずはご自宅がどのパターンに近いかを把握するのが近道です。ここでは、よくあるケース別に費用の考え方と例を紹介します(実際の金額は現地状況で変動します)。
例1:釘(ビス)の緩み・軽い浮きだけの「固定強化」で済むケース
目安:25,000円~50,000円(釘打ち直し/ビス増し打ち+簡易補修/足場なしのイメージ)※症状が点在していると合算で増えます
棟板金自体の変形が少なく、貫板も健全でビスが効く場合は、釘を抜いてビス固定に切り替えるなどの“部分補修”で収まることがあります。工事は比較的短時間で終わることが多く、費用も抑えやすいのが特徴です。ただし、下地が傷んでいるのに表面だけ固定すると再発しやすいため、点検結果(貫板の状態説明)が重要になります。
例2:貫板が傷んでいるため「棟板金交換+貫板交換」が必要なケース
目安:40,000円~150,000円(棟板金交換+貫板交換の相場帯/足場なし)※棟の延長(m数)が長い・棟が複数ある・取り合いが多い場合は上振れしやすいです。
棟板金の浮きが進行していたり、貫板が腐食してビスが空回りする場合は、棟板金だけでなく下地から交換するのが基本です。このケースは材料と手間が増えるため、部分補修より費用が上がりやすくなります。一方で、下地から直すことで固定力が回復し、強風時のめくれ・飛散リスクや再発リスクを下げやすい工事になります。
例3:台風・強風後の「飛散・めくれ」で緊急性が高いケース
目安:50,000円~100,000円(ブルーシート養生などの応急処置) ※この後に本工事(固定強化または交換)が必要になることが多く、その費用は例1~例2のレンジが追加でかかるイメージです。
棟板金がめくれて風をはらんでいる、すでに飛散している場合は、雨漏りだけでなく落下物の危険もあるため、応急処置→本工事の流れになることが多いです。緊急対応が入る分、通常より費用がかさむこともあります。強風被害が原因なら火災保険(風災)の対象となる可能性があります。
例4:屋根塗装・外壁塗装と同時に行うケース(足場を共有)
目安:追加費用 25,000円~150,000円(内容が固定強化なら例1、交換なら例2の範囲が目安)
ポイントは、同時工事だと足場代が“追加になりにくい”ことです。棟板金工事単体で足場が必要になると、費用の印象が大きくなりがちです。屋根塗装・外壁塗装と同時に行うと足場を共有できるため、別々に工事するより段取りが合理的になりやすいのがメリットです。塗装前に棟板金の不具合を直しておけば、仕上がりと耐久性の面でも安心感が増します。
上記でご紹介した費用はあくまで目安です。正確な金額は「棟の長さ(m数)」「貫板の状態」「屋根の形状」「足場の要否」「応急処置の有無」で変わります。
⑧棟板金の修理・交換工事は保険金でできる?

棟板金の修理・交換が保険金でまかなえるかどうかは、「何の保険に入っているか」と「原因が何か」で決まります。多くのご家庭で関係するのは民間の「火災保険(風災・雹災・雪災など)」ですが、契約によって補償範囲が違うため、まずはご自身の証券(契約内容)の確認が必要です。
火災保険で対象になりやすいケース
- 台風・強風で棟板金がめくれた/飛散したなど、自然災害による“突発的な破損”が原因の場合
- 破損箇所(棟板金の変形・飛散・ビス抜けなど)が写真で確認できる場合
- 破損が原因で雨漏りした場合でも、「雨漏りそのもの」ではなく自然災害で壊れた部分の復旧として判断されることが多いです。
対象外になりやすいケース
- 釘(ビス)の緩みや貫板の腐食など、原因が経年劣化と判断される場合
- 「いつの災害で壊れたか」が不明で、災害起因を説明しづらい場合
- 契約上、風災補償などが付いていない(または免責条件に該当する)場合
申請前にやっておくと安心なこと
- 修理を急ぐ場合でも、片付けや修理前に被害状況を写真で記録しておく(外観・アップ・室内の雨染み等)
- 保険会社へ連絡し、「必要書類(見積書・報告書・写真など)」を確認する
- 応急処置をした場合も、処置前後の写真を残す
棟板金の修理・交換が保険金で可能かどうかは、原因が自然災害(風災など)か経年劣化か、そして契約内容(補償範囲・免責など)で変わります。まずは被害写真を確保し、保険会社に必要書類を確認するのが基本です。加えて、災害後の公的支援や手続き(罹災証明書など)が関係しそうな場合は、お住いの地域の市や区の窓口・案内ページにてご自身のケースが対象になるかを最終的に確認してください。
⑨神戸市でよくある棟板金トラブル10例

ここからは地域向けに神戸市で相談が増えやすい棟板金トラブル例をまとめます。海に近いエリアでは金属部のサビ(塩害)相談が出やすい傾向もあるため、早期点検が有効です。
1. 台風・強風の後に棟板金が飛散し、近隣に落下した
台風シーズンや発達した低気圧の影響で、強風になる日があります。棟板金が飛ぶと屋根の防水が破られて雨漏りに直結しやすく、落下物による近隣トラブルや事故リスクも発生します。飛散後は緊急対応になり費用が上がりがちなので、強風後の早期点検が重要です。
2. 棟板金が浮いてバタつく音がする(風の日だけ音が出る)
「風の日だけ屋根がうるさい」という相談は神戸市でも多く、棟板金が浮いて風で共振している可能性があります。音が出る段階では固定が弱っていることが多く、放置するとめくれ・飛散に進むことがあるため早めの対処が安心です。
3. 釘(ビス)が浮いている/抜けかけで、固定が甘くなっている
下から見上げたときに釘頭が見えたり、釘が浮いて影ができていたりする状態は固定低下のサインです。下地が健全なら釘を撤去してビス固定へ変更する補修で改善する場合がありますが、貫板が傷んでいると交換が必要になります。
4. 棟板金の継ぎ目が開いて、そこから雨水が回り込み雨漏りにつながった
棟板金は長さがあるため途中で継ぎ目(ジョイント)ができます。ここは風雨の影響を受けやすく、重ね不足や経年変形で隙間ができると雨水が回り込みやすい場所です。雨漏り箇所が棟の真下に近い場合、継ぎ目が原因のことがあります。
5. 棟板金の下地(貫板)が腐っていて、ビスが効かない(交換が必要)
ビスを締めようとしても空回りする、触ると貫板が崩れる、という場合は下地腐食が疑われます。表面だけ直しても固定できず再発しやすいため、貫板交換を含めた工事が基本です。早期発見できれば工事範囲を抑えやすいケースもあります。
6. 海沿いで塩害によるサビが進行し、板金の寿命が短く感じる
神戸市の沿岸部など潮風の影響を受ける場所では、金属部にサビが出やすい傾向があります。サビが進むと板金が薄くなったり、固定部周りが劣化したりして不具合につながります。屋根塗装の際は板金部の下地処理(ケレン+錆止め)を丁寧に行い、点検頻度を上げるのが効果的です。
7. 屋根塗装の見積時に点検したら、棟板金が浮いており塗装前に補修必須だった
屋根塗装の事前点検で、棟板金の浮き・釘抜け・貫板劣化が見つかることは珍しくありません。塗装は表面保護なので固定不良や下地腐食は直らず、塗装前に棟板金を直しておくと仕上がりと耐久性が安定します。足場を共有できる点でも合理的です。
8. 過去の補修がコーキング中心で、数年で再発した
隙間をコーキングで埋めただけだと、固定不良や下地腐食が残って再発しやすいです。コーキングが劣化すると割れ・剥離で隙間が復活し、雨水が入りやすくなります。
9. 寄棟などで棟が多く、取り合い部分から吹き込みが起きた
寄棟は棟が多く、棟同士が交差する取り合いが増えます。この部分は納まりが複雑で施工品質の差が出やすく、重ね方向や端部処理が不適切だと吹き込み・回り込みが起きることがあります。「棟板金は新しいのに雨漏りする」場合、こうした取り合いが原因になっているケースもあります。
10. 雨漏りの原因を棟板金だと思い込み、直しても再発した
「天井にシミが出た=棟板金が原因」と思って相談されることがありますが、雨漏りは谷板金、壁際の雨押え、外壁のひび割れ、ベランダ防水など複数要因が絡むケースも少なくありません。棟板金だけを先に直しても、原因が別にあると雨漏りが止まらず「工事したのに再発した」と感じやすいのが注意点です。
雨漏りがある場合は、棟だけに決め打ちせず、室内側の漏水位置と屋根全体の取り合い部まで含めて点検し、必要なら散水調査などで原因を絞り込んだうえで修理計画を立てると安心です。
⑩神戸市でよくある棟板金Q&A

神戸市でよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめましたので、ご参考にして下さい。
Q1. 神戸市で棟板金のトラブルが起きやすいのはなぜ?
A. 棟板金は屋根の最上部で風を受けやすく、固定の緩みがあると「浮き→隙間→下地劣化」に進みやすい部位です。神戸市は六甲山地から吹き下ろす局地風「六甲おろし」でも知られ、風の影響を意識した点検・固定が重要になります。
Q2. 風の日だけ屋根がバタバタ音…棟板金が原因?
A. 風の日だけ音が出る場合、棟板金の浮きやビス(釘)の緩みで板金が共振している可能性があります。放置するとめくれが進み、次の強風で飛散リスクが上がることも。まずは地上から見える範囲で棟の“浮き・ズレ”がないか確認し、屋根には上がらず点検依頼がおすすめです。
Q3. 台風の後、棟板金がめくれた・飛んだ…火災保険は使える?
A. 強風・台風など自然災害が原因の破損は、火災保険の「風災」で補償対象になる可能性があります(契約内容と損害状況によります)。被害写真を確保し、ご加入の保険会社にお問い合わせください。
Q4. 神戸市(垂水区・東灘区など)海沿いは棟板金が錆びやすい?
A. 海風の影響を受けるエリアでは、金属部に塩分が付着してサビが進みやすい“塩害”の影響が出る場合があります。棟板金やビスのサビは固定力低下や穴あきリスクにつながるため、屋根塗装の際は板金部の下地処理(ケレン・錆止め)を丁寧に行うのが有効です。
Q5. 大雨の後に雨漏り…棟板金が原因のことはありますか?
A. あります。棟板金の浮きや継ぎ目の開きがあると、横殴りの雨で吹き込み・回り込みが起きやすくなります。神戸市でも「線状降水帯」など大雨への注意喚起があり、雨が強い日は“弱点部”から漏れやすい傾向があります。雨漏りが出たら、棟だけに決め打ちせず屋根全体の原因特定が大切です。
Q6. 棟板金は「修理で済む」か「交換」か、どう判断する?
A. 目安は下地(貫板)の状態です。貫板が健全でビスが効くなら固定強化で改善することもありますが、貫板が腐食して空回りする場合は棟板金交換+貫板交換が基本になります。見積では「貫板交換の有無」「貫板の材質」「固定方法(釘→ビス等)」まで根拠付きで説明してもらうのが安心です。
Q7. 屋根塗装・外壁塗装と一緒に棟板金も直すべき?
A. 足場を共有できるため、別々に工事するより段取りが合理的になりやすいです。屋根塗装だけでは固定不良や下地腐食は直らないため、塗装前点検で棟板金の状態を確認し、必要なら先に直してから塗装に入ると仕上がりと耐久性が安定します。
Q8. 業者に見積を取ったら金額がバラバラ…比較ポイントは?
A. “同じ工事内容か”を揃えて比較するのがコツです。棟の施工範囲(m数)、貫板交換の有無・材質、ビスの仕様、継ぎ目や端部処理、足場の要否と理由、廃材処分までが見積に含まれているかを確認しましょう。金額だけで決めると、後から追加や再発につながることがあります。
Q9. 住宅密集地で工事する場合、近隣への配慮は?
A. 棟板金工事は金属の取り外し・固定で音が出る工程があります。着工前の近隣挨拶、作業時間の明確化、資材の置き場や落下防止の養生など、基本対応ができている会社だと安心です。特に飛散リスクがある場合は、安全確保を優先した段取りが重要になります。
Q10. 棟板金点検のおすすめタイミングは?
A. 台風シーズン前と、強風が続いた後は点検のきっかけとして有効です。神戸市は六甲おろしのような局地風でも知られるため、風で棟が傷みやすい条件が重なると不具合が表に出やすくなります。気になる音や浮きがあれば、早めに状況確認を進めましょう。
⑪棟板金 まとめ

棟板金は屋根の頂点を守る重要な部材で、浮きや釘(ビス)の緩みといった小さな不具合が、隙間の拡大や下地(貫板)の腐食につながり、やがて雨漏り・めくれ・飛散へと進行することがあります。修理で済むのか交換が必要なのかは、見た目だけでは判断しにくく、下地の状態や固定方法、継ぎ目の納まりなどを含めた点検が大切です。
強風や横殴りの雨がきっかけで症状が表面化するケースがあるため、気になる音やズレ、雨染みがあれば早めの確認が安心につながります。棟板金の不安がある方は、症状が軽いうちに点検するほど工事がシンプルになりやすいです。気になる症状があればお早めにご相談ください。






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